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朝日スポーツキッズ 2020年1月の1面話題

陸上 柏市新春マラソン

青空の下疾走

 第59回柏市新春マラソンが1月19日、同市の県立柏の葉公園総合競技場を発着する公園内周回コースであった。2~10㌔の5種目16部門に1976人がエントリー。青空の下で健脚を競った。
 2㌔の小学男子6年は山田蒼太君(チーム柏)がスタート直後から先頭に立ち、6分37秒で2年連続優勝を果たした。「6分20秒台をめざしていたけど届きませんでした」と山田君。「遠い目標ですが」と前置きして「世界で勝てる選手になりたい」。
 同じく2㌔の小学女子6年は、吉田夏美さん(チーム柏)が九門結衣さん(大津ケ丘第一小)との直線勝負を制し、7分04秒の自己ベストで優勝した。2位の九門さんも同タイム。ラスト勝負は「作戦通り」といい、「大きな大会で優勝したのは初めて。うれしいです」と声を弾ませた。
 3㌔の中学男子2・3年は児玉康介君(柏中3年)が果敢に飛び出し、9分15秒でフィニッシュテープを切った。大会前日に高校の入学試験があり、「本調子ではなかったが、体がよく動いてくれた」。よきライバルの小平敦之君(柏二中3年)がこの日、全国都道府県対抗男子駅伝出場のため不在。「小平君のような積極的なレースをしようと決めていた」という。
 柏市を練習拠点とする積水化学女子陸上部(セキスイフェアリーズ)の青木和、飯島理子の2選手がゲストで参加。親子の部で小学生とペアを組み、2㌔のコースをエスコートした。


■3位までの成績(小学生2㌔、中学生3㌔)
【小学男子】4年 ①瀬戸佑介②藤原陽翔③根上漣▽5年 ①奥山泰成②秋田勇樹③工藤浬▽6年 ①山田蒼太②市川朝陽③中村悠輝
【小学女子】4年 ①米本愛椛②立石理央③肥爪楓▽5年 ①高瀬奈桜②石塚真麟③鴨狩侑奈▽6年 ①吉田夏美②九門結衣③関根輝星
【中学男子】1年 ①山田優眞②鈴木翔大③渡邉樹▽2・3年 ①児玉康介②大橋勇佑③阿部結斗
【中学女子】1年 ①大畑希來②杉山雫③山田古都音▽2・3年 ①須郷柚菜②人見優来③日比那美梨 =敬称略



レスリング須﨑選手 松戸市出身

「五輪で金」 20歳の誓い

 「アジア予選で絶対に優勝し、オリンピックで金メダルを取りたい」。東京五輪をめざすレスリング女子50㌔級の須﨑優衣さん(20)=早稲田大=が1月13日、出身地の松戸市の成人式に出席し、20歳の決意を語った。3月27日から中国で開かれるアジア予選で2位以内に入れば、日本代表に内定する。
 式典で、本郷谷健次市長が須﨑さんのアスリートとしての歩みを紹介すると、新成人から拍手と歓声がわき起こった。母親が着ていたというクリーム色の振り袖姿の須﨑さんは「小学校時代の友だちに会えてうれしかった」と終始にこやか。「たくさんの人が応援してくれている。金メダルで恩返しがしたい、と改めて強く思った」という。
 アジア予選へ向けては「一瞬でくると思うので、毎日の練習を一生懸命やって本番を迎えたい」。昨年暮れの全日本選手権で、世界選手権代表決定プレーオフで敗れた入江ゆき選手(27)=自衛隊=に雪辱。一度は消えかけた東京五輪出場への道を自ら切り開いただけに、「絶対に優勝する」と力を込めた。
 須﨑さんは父親が早稲田大レスリング部出身だった影響で、小学1年生のときにレスリングを始めた。各年代で数多くのタイトルを獲得。2017年には高校3年生、18歳で世界チャンピオンになった。翌年の世界選手権も制し、東京五輪代表の有力候補に名乗りを上げた。
 「朝日スポーツキッズ」2012年1月3日号の表紙に笑顔の須﨑さんの写真が載っている=写真。東葛地域の小中学生アスリートから活躍が特にめざましかった5人を選び、賞状とメダルを贈る「ベストアスリート5」の一人が須﨑さんで、松戸市立六実第三小学校6年生だった。記事には「中学生になっても、気持ちを強くして1位になりたいです」とある。あれから8年。あどけなかった少女は強く、美しく成長していた。








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