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朝日スポーツキッズ 2020年4月の話題

この選手にこの指導者あり

朝日スポーツキッズは創刊以来、東葛地域の小中学生選手の活躍を報道してきた。日本を代表するアスリートに成長した選手も少なくない。本人の努力はもちろん、熱心な指導者の存在が不可欠だ。「この選手に この指導者あり」——。

隆の勝・琴勝峰 春場所大活躍
柏の街から育った関取

柏相撲少年団代表
永井 明慶 さん(37)

柏相撲場を拠点に幼児から中学生まで、40人が活動する柏相撲少年団から、これまで多くの力士が誕生。とくに今年の大相撲春場所では、隆の勝(たかのしょう)、琴勝峰(ことしょうほう)の2人が大活躍した。
隆の勝(石井伸明さん・柏市立西原小中学校出身25歳)は幕内自己最多の12勝で、初の敢闘賞を受賞した。琴勝峰(手計富士紀さん・同市立松葉小中学校出身20歳)はスピード昇進し、東十両6枚目で十両初優勝に輝いた。
スポーツで柏を盛り上げたいと「相撲の街かしわ」を目指し、日々、まわし姿の少年たちの指導にあたる同少年団代表の永井明慶さんは、「人生そのものを表現できる相撲の魅力」を伝授しようと奔走。教え子の活躍に笑顔がこぼれる。
石井君は、おっとりしているが自分の発言したことはきちんとやり遂げる。手計君は真面目で物静かな性格だが、土俵にあがると一変する。頭がよく、考える力があるので相手の弱点を見抜いて攻め込む。「二人ともに、必死で頑張る努力の天才だ」「誰よりも応援される力士になってほしい」とエールを送る。
自身も小学3年から相撲道をスタート。日本大学から実業団に進み、2010年に地元柏に戻って指導者に。社会人になっても相撲で地域に貢献できる道を見つけた。週末の少年団指導のほか、希望する中学生には食育・体づくりから相撲以外の生活指導も徹底する。「目標をもって歩く道標を作っていきたい」と意気込みを語った。


この選手にこの指導者あり

箱根駅伝のヒーロー 鈴木選手の原点
野球で走力培い躍進

柏リアノスコーチ(当時監督)
野辺 浩行 さん(48)

今年の箱根駅伝で2年ぶり5度目の総合優勝を果たし、多くの感動を与えた青山学院大学陸上部。主将を務めた鈴木塁人(たかと)選手は、柏の少年野球チーム「柏リアノス」に所属。中学生まで野球少年だった。
当時の監督が野辺浩行さんだ。小学1年生の時に入団してきた鈴木選手は、努力家で負けず嫌いの性格で、4年生になると上級生チームに参加するほどに成長。「野球の実力は十分にあり、しかも短距離、長距離ともに早かった」と振り返る。6年生になるとエースで1番打者に抜擢。コントロールが良く、ほとんど四球は出さなかったという。打者としても走力を生かした活躍が光った。「塁に出れば(盗塁で)3塁まで軽々行くぐらい速かったですね」と俊足ぶりを披露。練習の前後にも父親と特訓を重ねていたほど野球に打ち込んでいた。一方、「合宿に行くと風呂場に必ず忘れ物をするのが塁人でした」と、素顔の一面も交え少年時代の鈴木選手のエピソードを教えてくれた。その頃から自然と周りに人が集まっていたので主将に選ばれたのも納得だという。中学時代は野球の強豪高校からも声がかかるほど実力をつけていた鈴木選手だったが、流経大柏高へ進学。陸上に転向し、メキメキ頭角を現した。
野辺さんは今年も箱根駅伝を沿道で応援。3区を疾走する鈴木選手の姿に惚れ惚れ、思わず「かっこいい」と声援してしまったと照れ笑い。今でも鈴木選手が地元に帰った時は一緒に食事をする間柄だ。この熱く、温かな指導が、鈴木選手の原点に息づいているのでは。「私が育てたとは思っていませんよ」と教え子の活躍に目を細めた。今春、実業団の「SGホールディングス」に加入した鈴木選手へ、次はオリンピックの舞台での活躍に期待を膨らませている。




この選手にこの指導者あり

須﨑選手「心が強い」
小学生時代から素質きらり

松戸ジュニアレスリングクラブ監督
野間 良秀 さん(64)

松戸ジュニアレスリングクラブのコーチ、監督を務めて28年になる。中央大レスリング部の後輩がコーチをしていた同クラブで、当時5歳の長男が習い始めたのがきっかけだった。
同クラブは1982年、中央大レスリング部出身でメルボルン、ローマ両五輪の日本代表、故・浅井正さんが創設した。基本を大事にし、基礎体力の強化を重視する指導が実り、全国少年少女選手権などの優勝者はのべ50人にのぼる。その一人が須﨑優衣選手(20)=早稲田大=だ。早稲田大レスリング部出身の父、康弘さん(現松戸市アマチュアレスリング協会理事長)の影響で小学1年からレスリングを始め、中学2年でJOCエリートアカデミーに入るまで在籍した。
須﨑さんが小学1年生か2年生のとき、初めて出場した大会を鮮明に覚えている。初戦だった。「教えてもいないのにタイミングよく、すっとタックルに入った。上からつぶされる怖さがあり、勇気がいる。素質を感じました」
須﨑さんは2017、18年の世界選手権を連覇するなど日本を代表するアスリートへと成長していく。試練も乗り越えてきた。18年11月に左ひじ脱臼とじん帯断裂の大けがをしたが、右手だけで練習を続けた。一度は消えかけた東京五輪出場への道も自らの力で切り開き、3月のアジア予選で2位以内に入れば代表に内定するはずだった。
新型コロナウイルスの感染拡大でアジア予選は中止になり、五輪も延期になった。試練は続くが、「目標に向かって突き進む心の強さを持った子。きっと乗り越えてくれる」と信じている。「日本代表になり、本番では金メダルを取ってほしい」。協会理事長を長く務め、須﨑さんのアカデミー入りに尽力した渡部弘道さん(現顧問)ら関係者全員の願いだという。


ASAからスポーツ がんばれキッズ! チーム紹介

スポーツで流す汗のさわやかさや達成感、充実感は子どもたちに自信と喜びを与えてくれそうです。わが街で生き生きとスポーツに打ち込むチームを紹介します。取材ご希望のチームはお近くのASAまで。

陸上 白井アスレチックアカデミー
自分の可能性に挑戦

白井、印西両市の陸上競技場を拠点に活動する陸上競技クラブ「白井アスレチックアカデミー(SAA)」。全国小学生陸上交流大会千葉県大会では、延べ118人の選手が優勝。全国大会へは16年連続出場を果たす創立22年目の名門だ。
メンバーは白井、印西を中心に八千代、佐倉、成田、柏、我孫子など、近隣の小学4~6年生202人が所属。今年度から中学生の指導もスタート。チームのモットーは「子どもの持っている無限の可能性を発見し、引き出し、伸ばし、輝かせてあげること」と齊藤秀樹監督。「かけっこが苦手だから少しでも速くなりたい、という子から、全国大会で優勝が狙える子まで幅広くたくさんの子が参加し活動できるチームです。『やればできる』を信じて自分の可能性に挑戦できる子になってほしい。そして陸上を好きになって、ずっと続けてもらえれば」と話す齊藤監督。さらに、「挨拶や、時間を守ること、礼儀正しさを身に付けさせたい」と、子どもたちの心と体の成長を願っている。
練習は毎週土曜、または日曜の9時から11時30分まで、白井運動公園や松山下公園(印西市)で。
問い合わせはホームページhttp://www.saa-chiba.jp/




ASAからスポーツ がんばれキッズ! チーム紹介

バスケットボール LEOVISTA(レオヴィスタ)
中学生のクラブチーム 世界で戦うレベルへ

柏市を拠点に活動する男女のバスケットボールチーム「LEOVISTA BASKETBALL CLUB(レオヴィスタバスケットボールクラブ)」
「勇敢な未来の星(子どもたち)」を意味するレオヴィスタの特徴は、小中一貫指導。5歳から15歳までの選手を各段階に応じたトレーニングメニューで鍛え、資質を最大限に引き出し、世界レベルで戦える選手の育成を目指して2014年に発足した。
柏を中心に、我孫子、流山、松戸、白井、印西、船橋、市川、千葉の県内各市をはじめ、東京や茨城、埼玉などから、小学生153人、中学生49人が集まる。
これまで全国ジュニアクラブ大会ベスト8、ジャパンカップU13大会優勝、月刊バスケットボールカップ優勝など、各学年が日々の練習の成果を発揮し、早くも全国に強豪チームの名乗りを挙げた。
チームスローガンは「限界からのもうひと頑張りが自分を成長させる」。「常に120%でプレーできるチーム」をモットーに週末の19時から21時までの練習に励んでいる。金子暁海監督は「ハードにディフェンス、速いテンポでの攻撃ができるチーム。5人全員が動きながらチャンスを見いだし、何より観ている人の心に響くプレーができる」と選手を高評価。
バスケットボール育成の大国・スペインの育成システムを導入。この練習がどのように試合でのプレーに紐付いているのかを、細部まで理論的にわかりやすく説明した上で練習するという。「子どもたちが常に考えてプレーできる、状況判断を要する練習を大切にしています」と金子監督。
女子キャプテンの森田紗姫選手(我孫子市立布佐中3年)は「明るく仲が良く、どんな状況でも励ましあって仲間を大切にできるチームです」「目標はジュニアウィンターカップ県予選で優勝し、本戦に出場すること」と意欲満々だ。
金子監督は「自分の人生を自分で選択できる大人になってほしい。可能であれば、ずっと続けて世界の舞台で活躍してくれるとうれしい」と話している。
問い合わせはホームページでhttp://leovistabb.com/




ASAからスポーツ がんばれキッズ! チーム紹介

サッカー CANA CRAVO(カナクラーヴォ)
柏唯一の中学生女子チーム

CANA CRAVOFC(カナクラーヴォフットボールクラブ)は、カナリーニョFCのなでしこ(CRAVO)チームとして、2012年4月に発足した中学生女子のサッカークラブチームだ。
柏市を拠点に活動し、関東女子ユース(U―15)サッカー選手権大会に6年連続出場するなどの実績が光る。柏をはじめ、我孫子、松戸、流山、船橋、八千代、千葉の各市から中学生63人、高校生1人が通っている。
練習は、肩甲骨を意識したダンスに始まり、リフティングやドリブルなどで脳を鍛え、柔軟性や運動機能を向上。チームのモットーは、挨拶や準備・後片付けなど当たり前のことを当たり前にやること。「先輩後輩関係なく仲が良いチームで、一人ひとりが常に『個だわり』を持ち、個性豊かな選手になることを大切にしている」と榎本裕太監督。畠山花音キャプテン(千葉市立緑が丘中3年)は「選手としても人間としても切磋琢磨して成長できるチーム。今年度は『初志貫徹』をテーマに、日本一になりたい」と意欲満々だ。
柏市高柳にあるチーム所有の人工芝グラウンド「カナフィールド」で月曜、水曜、金曜の19時から21時頃まで練習、土日・祝日は専用のマイクロバスで県外へ試合に行くこともある。問い合わせはホームページhttp://canacravo.jp/




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ラグビートップページ登場 NECグリーンロケッツ

今こそ街も「ワンチーム」で GO FORWARD

 昨年、ラグビーワールドカップ2019日本大会が開かれ、日本中がラグビーに熱狂した。「ワンチーム」もそこから広まって日本中を席巻。今回は、我孫子市を拠点に活躍するNECグリーンロケッツをクローズアップ。トップチームのリーグ戦はコロナ感染防止のため残念ながら中止を余儀なくされたが、疫病が収束した後、パワーアップしたチームを応援しよう!
 グリーンロケッツは、1985年に創部し関東社会人4部リーグからスタートした。87―88年シーズンの関東2部リーグで優勝。2002―03年の太田治監督率いるチームは日本選手権で優勝して初タイトルを獲得した。03―04年にジャパンラグビートップリーグがスタート。高岩映善新ヘッドコーチ(HC)の下、マイクロソフトカップでトップリーグ1位の神戸製鋼コベルコスティーラーズを破り、初代のチャンピオンに輝いた。
 04―05年は、日本選手権で2年ぶりの日本一のタイトルを奪還し、TL(トップリーグ)ベスト15に主将の箕内拓郎選手や、南アフリカの選手として日本で初めてプレーをしたヤコ・ファン・デル・ヴェストハイゼン選手など4選手が選ばれた。05―06年の日本選手権でも東芝府中ブレイブルーパスと優勝を分け合い、連覇を達成、グリーンロケッツの黄金期といえる。

地元密着で
ラグビー啓もうにも一役


 19―20は浅野良太新HCの下、「GO FORWARD(前進する)」をチームスローガンに強化。地元でのラグビー啓もう活動にも力を注ぎ、昨秋、柏駅前通りでのストリートラグビーイベント「柏ウエストサイドフェス」では、選手たちがイベントを盛り上げた(写真)。
 2シーズン目を迎える浅野ヘッドコーチ体制は、新型コロナ感染終息後を見据え、少しずつ準備を始めている。「トップ4を達成すべく、新シーズンも『GO FORWARD』し続けます」と力強いメッセージが届いた。




柏レイソル

柏駅の発車メロディー
柏レイソル応援歌に

  柏レイソルの昨シーズンJ2優勝・J1昇格を祝い、JR常磐線柏駅の快速ホーム3・4番線の発車メロディーが4月12日から柏レイソル応援歌に変更された。
 レイソルサポーターらが柏市へ提案し、JRの許諾を得て、その熱い思いが実現した。3番線が「突き進め柏」、4番線が「チュニジア」。レイソルを代表する応援歌として様々な場面で使用され、サポーターからの認知度も高い2曲だ。メロディー期間は1年間を予定。JR柏駅構内(中央口・南口)には、5月15日㈮まで大型バナーおよびポスターも設置されている。
 レイソルの大谷秀和キャプテンは「JR柏駅を利用する多くのみなさんに、もっとレイソルを知っていただくきっかけになれば、とてもうれしいです」とコメントを寄せた。秋山浩保市長は「市のシンボル的存在の柏レイソルの応援歌が、柏市の玄関口であるJR柏駅の発車メロディーに変わることを大変よろこばしく思います。これからも柏市は、地域とともに柏レイソルを盛り上げ、応援していきます」と話した。




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