少年少女スポーツ 2020年2月号の話題
陸上の青学主将が来校
我孫子特別支援学校清新分校
笑顔で走る秘訣語る 柏出身 鈴木塁人選手
今年の箱根駅伝で2年ぶり5度目の総合優勝を果たした青山学院大陸上部の主将で柏市出身の鈴木塁人(たかと)選手(4年)が2月7日、地元にある県立我孫子特別支援学校清新分校(県立沼南高柳高校内)を訪れた。生徒と一緒に走ったり、選手の苦楽を話したりした。
「鈴木塁人さんと一緒に走ろう&講演会『笑顔で走る秘訣』」の特別授業。鈴木さんは体育館で約40人の全校生徒に走りに近いウオーミングアップ法として、肩甲骨を回したり、股関節をほぐしたりの「青トレ」を紹介した。
体育館を左回りする全員ランニングでは、マイクを手に「抜かれないで」と声を掛けた。健脚自慢の男子グループが鈴木選手と5周の競走に挑戦。先行する生徒を余裕の表情で追いかけ、ダッシュでごぼう抜きする実力を少し披露した。
特別教室では小、中学校時代は野球選手だったが、走ることに目覚め、流経大柏高校で駅伝を始めたこと。切磋琢磨して3年生の時、チームを全国大会に導いた喜びなどを語った。
青学でも毎朝5時半から走り始め、授業後も1日計30~40㌔走る厳しい練習を積み上げた。「走るのは自分のためでなく、家族や友人、チームメートのため。練習が厳しい分、レースでは楽しもうと思って笑顔になる」のだという。
授業を受けた生徒会長の海老原綾さん(2年)は「格好よかったし、楽しかった。体の動かし方を聞いたので、続けようと思っている」という。
同校の教員が鈴木選手の中学時代の恩師という関係もあって、特別授業が実現した。同校の石井昭彦教頭は「就労を目指す本校の生徒が、自分の夢をかなえるため、この交流を通じて何かを感じ取ってほしい」と話した。
我孫子市新春マラソン
新春マラソンに1800人
中央学院大 箱根選手が先導
第32回我孫子市新春マラソン大会が1月26日、市立湖北台中学校を発着点に開かれた。1・5~10㌔の4コース、男女、年齢別など29部門に約1800人がエントリー。雨上がりの手賀沼畔で健脚を競った。
同市の中学校は駅伝の強豪校ぞろい。昨年12月の全国中学校駅伝では我孫子中の男子が準優勝、白山中の女子が6位に入賞した。2017年には白山中の男子が県勢で3校目の全国制覇を果たしている。
3㌔の中学2・3年部門には全国大会などで活躍した選手が多数出場し、実力を発揮した。男子は柏中3年の児玉康介君が我孫子勢を振り切り、1週間前の柏市新春マラソンに続いて優勝を飾った。
我孫子中の全国大会メンバーでは3年生の二井琉輝君が3位、山口周十君が2年生では最高順位の4位に入った。全国大会で3区を走った山口君は、12人抜きの快走で区間賞を獲得した。来季は駅伝部主将としてチームを牽引していく。
女子は白山中3年の和田水希さん、荏原羽珠さんが昨年に続いてワンツーフィニッシュ。2年生の三宅優姫さんが4位と健闘し、全国大会出場メンバーが上位を占めた。
市内にキャンパスがある中央学院大の駅伝部員8人がゲストランナーとして参加し、今年も中学生のレースを先導した。正月の箱根駅伝は11位。6年連続のシード権獲得を逃したが、川崎勇二監督は「必ず出場権を取る」と前を向く。
中学2・3年の部で、男子のトップ集団をサポートした4年生の川村悠登選手は市立湖北中、中央学院高の卒業生。箱根駅伝では各校のエースが集う2区を走った。
野球少年だった小学4年生から今大会に出場してきたが、優勝経験はない。「高校まで箱根駅伝に出場できるとは思ってもいなかった」と川村選手。小中学生選手へ向け「楽しんで練習し、陸上を嫌いにならないでほしい。それと、けがをしないように」とエールを送った。
■3位までの成績(小学生1・5㌔、中学生3㌔) =敬称略
【小学男子】4年 ①中野脩友②本田陸翔③唐木陽大▽5年 ①坂本翔②淺村蒼士③石原碧▽6年 ①森田悠誠②市川弘陸③阿南幸汰
【小学女子】4年 ①工藤美結奈②小久保まい③鈴木奏那▽5年 ①保坂知穂②弦巻心遥③倉橋由衣▽6年 ①今井悠月②岩田千怜③青嶋柚香
【中学男子】1年 ①平木仁②廣瀬賢之介③今野凌大▽2・3年 ①児玉康介②登松大和③二井琉輝
【中学女子】1年 ①大森美咲②倉橋ひな③中原羽菜▽2・3年 ①和田水希②荏原羽珠③本澤美桜
第45回鎌ケ谷新春マラソン大会
鎌ケ谷走り初めに2800人
スターターに日ハム吉田輝星投手!
第45回鎌ケ谷新春マラソン大会(鎌ケ谷市・鎌ケ谷市体育協会など主催)が1月19日、福太郎スタジアムを起点に2・2㎞、3㎞、5㎞、10㎞を周回するコースで行われ、約2800人のランナーが参加した。
大会では、北海道日本ハムファイターズの吉田輝星投手がスターターを務め、高卒2年目の同期3選手と共に給水係として笑顔でランナーをサポートした。レースでは地元中学出身で今年の箱根駅伝にも出場した4選手が伴走し、大会を盛り上げた。小学生の部に参加した地元の少年野球チームはユニホーム姿で元気いっぱいに疾走、ゴールではひときわ大きな歓声で迎えられた。
▽主な結果は次の通り(敬称略)
【小学生男子5年生以上の部】①後藤優周②北山俊太朗③小島知輝
【小学生女子5年生以上の部】①手塚蕾②大矢涼夏③長峰莉海南
【小学生男子4年生以下の部】①宍倉遙馬②藤井颯大③横山晴馬
【小学生女子4年生以下の部】①長塚結南②大矢莉子③赤塚琉水
【親子の部】①篠原謙②西村洋祐③長山善道
【中学生男子の部】①根本佳信②津端直人③下坪優樹
【中学生女子の部】①今西紗世②黒木永遠③浅見芽衣