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少年少女スポーツ 2022年11月の話題
白井陸上交流
小中学生320人速く・高く・遠くへ
小中学生アスリートが練習の成果を競う「2022白井陸上交流大会」(日刊スポーツ新聞社、朝日新聞販売会社エヌ・アイ・エス後援)が10月29日、白井市の白井運動公園陸上競技場であった。主催の白井アスレチックアカデミー(SAA)をはじめ小学4年~中学3年の約320人がエントリー。小学生12種目、中学生25種目が行われた。
小学5年男子100㍍は稲田武蔵(SAA)が13秒91、6年は佐藤瑛太(同)が12秒96で制した。2人とも10月23日にあった県U13大会の優勝者だ。
6年女子100㍍は、秦悠華(いんばジュニア)が13秒59で制した。8月の日清食品カップ全国大会に同クラブから出場した小6トリオの1人。9月の関東大会キッズコロシアムでは13秒18(追い風参考)をマークして優勝した。
中学生では、8月の全日本中学校(全中)陸上男子200㍍に出場した大久保芯馬(SAA)=印西・木刈3年=が23秒14で優勝。全中予選でマークした22秒63の自己ベストには届かなかったが、2位以下に大差をつけた。100㍍も11秒33で圧勝した。
県新人陸上(10月1~2日)で上位に入賞した選手たちも実力を発揮した。男子共通走り幅跳びで3位の寳正晃輔(印西・西の原2年)は6回目に6㍍31を跳んで優勝。男子共通3000㍍で3位の佐々木虎太郎(白井・七次台2年)は800㍍、3000㍍の2種目を制した。
東葛中学駅伝
柏・酒井根19年ぶりⅤ
「東葛駅伝」で知られる第74回東葛飾地方中学校駅伝競走大会が10月15日、松戸市民劇場から野田市総合公園陸上競技場までの10区間、31・9㌔で行われ、柏・酒井根が19年ぶり2度目の優勝を果たした。2位は我孫子・久寺家、3位は流山・常盤松だった。
酒井根は1区の北村侑也(3年)がトップと18秒差の9位でつなぎ、2区の片岡満(2年)が5人を抜いて4位に浮上。3区の大山滉介(3年)が起伏の多い難コースを快走し、3人をかわして首位に立った。
4区に起用された伊藤悠ノ介(同)は、県中学総体1500㍍の優勝者だ。3000㍍に8分45秒53の好記録を持ち、全国大会に出場したエースらしい走りで2位との差を5秒から18秒に広げた。5区以降の各選手も安定したレース運びで独走態勢をきずき、アンカーの小柳智大(同)が後続に1分以上の差をつけてフィニッシュした。
酒井根はことし2月の県新人駅伝で3位だった。小川健太監督(32)は「悔しさを糧にして、夏から走り込んできた成果がでた」と喜ぶ。新型コロナ感染対策で全体練習は朝6時半から2時間だけ。放課後の部活動は自主練習にした。
小川監督は柏・逆井の卒業生だ。1年時から東葛駅伝を走り、優勝2回、準優勝1回。3年時には同校の全国制覇に貢献した。
大会はコロナ禍で3年ぶりの開催。東葛6市から過去最多の73校が出場した。
■10位入賞校
①柏・酒井根 1時間41分08秒
(北村、片岡、大山、伊藤、佐藤大、濱田、佐藤雅、西島、米沢、小柳)
②我孫子・久寺家 1時間42分13秒
③流山・常盤松 1時間43分02秒
④柏・西原 1時間43分28秒
⑤流山北部 1時間43分33秒
⑥流山南部 1時間43分34秒
⑦松戸・古ケ崎 1時間43分53秒
⑧野田・岩名 1時間43分58秒
⑨松戸・河原塚 1時間43分59秒
⑩我孫子 1時間44分21秒
全中フェンシングで優勝
松戸第二中3年の田中拓進さん
第8回全国中学生フェンシング選手権大会が今夏、都内で行われ、男子フルーレの部で松戸市立第二中学校3年生の田中拓進さんが見事、優勝した。
小学2年生の時にフェンシングを始め、父の健二さんがコーチを務めるイスコフェンシングクラブに所属。競技経験の全くない父親が、おもちゃの剣で遊ぶ息子を見て、独学でフェンシングを研究し、クラブチームを設立したという親子鷹だ。 そのクラブでメキメキ腕を上げ、国内大会でも優勝候補として注目されるようになった田中さんは、父親のすすめで小学4、5年生の時にフランス遠征を敢行。5年生の時に伝統的な大会「ミニマラソンフルーレ」U―12部門で優勝の快挙を達成した。論理的な作戦に基づく駆け引きが持ち味で、剣をしならせて相手の背中などを突く「振り込み」が得意技という。
国内外で期待が高まる中、昨年は東京五輪の千葉県聖火ランナーにも選出された。北京五輪銀メダリストの太田雄貴さんが目標で、「6年後のロサンゼルスオリンピックに出場したい」と意気込みを語った。
好評! 新聞活用講座
親子で作文・スクラップに挑戦
朝日新聞EduA新聞活用講座の「親子で作文・スクラップ教室」が9月24日、松戸市商工会議所会議室で行われ、20組40人の親子が午前、午後に分かれて課題に取り組んだ。
これからの学びでは、異なる視点の文章を読み比べ、自分の意見をまとめる力が求められる。参加者は、勉強のやり方を教える塾を運営する清水章弘さんの「200字まとめ作文」の講義を映像で見ながら、新聞に掲載された課題の意見文から、賛成か反対か、その理由と、自分の経験に照らし合わせて結論に導いていく手法を学んだ。
その後、応用編として「運動会は他の学校と合同で行う」「校長先生の話はなくす」などの課題に賛成か反対か保護者と意見を交わしながら、200文字の作文に仕上げていく。小学2年生と4年生の二人の子どもと一緒に参加した母親は「作文の書き方のコツを学ぶことができ、苦手な娘も書きやすかったようです。スクラップは楽しく作業ができ、親子で話すきっかけにもなりました」と話した。
柏教室は新聞スクラップに挑戦
「親子で新聞スクラップ教室」(全国新聞教育研究協議会と千葉北部朝日会柏支部、朝日学生新聞社共催)は10月22日、柏の駅前貸会議室で行われた。講師には東京都荒川区立中学校教諭の香山昌彦さんを迎え、9組の小学生と保護者が参加。スクラップする記事は「趣味や興味・関心のあることから選ぼう」との指導に、親子で新聞を広げ会話も弾む。子どもたちはどんどん気に入った記事をマーカーで囲み、切り取って、日付と自分が考えた見出し、要約、感想を書き込んでいく。小学1年の松本怜桜さんは「文を作ることが楽しかった」と完成したスクラップ帳を手に大喜び。香山さんは「親子でやることが大事です」「(親子で取り組む)この光景がいいですよね」と目を細めた。