柏レイソル「われら太陽王」
柏レイソル「われら太陽王」

ACL予選リーグ
ホームで悔いしドロー
ACLグループステージ2戦目の柏レイソルはホーム日立柏サッカー場に天津権健(中国)を迎え、惜しくも1―1で引き分けた。
前節、アウェイの韓国で全北現代モータースに2―3で逆転負けを喫したレイソルはアジア頂点に向け強い気持ちでホーム戦に臨んだ。前半からゲームの流れを掴んだレイソルは、何度も天津権健のゴールに襲い掛かる。最大の決定機が訪れたのは30分、DF小池龍太のクロスに飛び込んだMF江坂任が頭部を蹴られPKを獲得。これをFWクリスティアーノが蹴るも相手GKに阻まれ、得点できなかった。MF江坂は流血にもひるまず応急処置でピッチに戻りプレーを続行。前半終了間際、天津権健にゴール前で3連発のシュートを浴びるもレイソル守護神中村航輔を中心にDF陣が体を張ってゴールを守り、スコアレスで折り返した。
後半に入っても主導権を握り相手ゴールを果敢に狙うレイソルは7分、DF小池からのパスを受けたFWクリスティアーノが、体を倒し鮮やかなボレーシュートを決め待望の先制ゴールを挙げた。その後、何度もシュートチャンスを迎えるが追加点を奪うことができないレイソル。
一方、終了間際の43分、天津権健はレイソル守備陣の一瞬の隙を突き、同点に。その直後の試合終了ホイッスルにレイソル選手たちはピッチに膝をつき、有利な展開を勝利につなげられなかった悔しさに包まれた。
試合終了後、レイソル下平隆宏監督は「ゲームとしては非常にいい内容からいい得点を奪えて、このままゲームを終わらせられれば良かったが、なかなか追加点が奪えなかった。こういう状況で追加点が奪えないと最後に何か事故が起きる可能性が十分あるのがサッカー。はらわたが煮えくり返るくらい悔しい」と話した。主将の大谷秀和選手は「チャンスは多くあった。1点のリードだったら終盤のあの時間までしっかり守らないといけないし、攻撃面、守備面どちらの要因もあると思うけれど、前節に引き続きもったいない試合をしてしまった」と悔しさを滲ませた。
柏から世界へ挑むレイソルにとって負けられない戦いが続く。