少年野球 今月の話題
東葛親善少年野球夏季大会

根木内(松戸) 逆転V
第43回東葛親善少年野球夏季大会は8月19日、野田市の江戸川河川敷運動広場で決勝があり、根木内ヤングスターズ(松戸)がカージナルス(流山)を9︱6で破り、12年ぶり2度目の優勝を果たした。
根木内が驚異の粘りで頂点に立った。2点を追う五回、打者一巡の猛攻で一挙5点。逆転勝利は3試合連続で、うち2試合がサヨナラ勝ちだった。
その粘りを生んだ要因は、何なのだろうか。
佐藤芳樹監督によるとチームはこの日、夏合宿で茨城県神栖町の波崎に行っているはずだった。ところが台風の影響で大会が1週ずれ込み、合宿と重なってしまったのだ。「楽しみにしていた合宿を取りやめて出場するのだから、絶対に優勝しよう」。佐藤監督は選手たちとそう約束し、試合に臨んだという。
根木内の代表チームにとっては、これが初のタイトル。主将として、捕手としてチームを牽引してきた佐藤隼君が言った。「どうしても勝ちたかった。うれしいです」。こみ上げる思いがあったのか、日に焼けた頬に涙がこぼれた。
カージナルスはエース左腕、須田健太君が先発。プロ野球ヤクルトのジュニアチームの一員に選ばれた逸材だ。球はめっぽう速いが制球が定まらなかった。四死球と暴投で3失点。1アウトしか取れずにマウンドを降りた。
須田君は打撃で意地を見せた。一回に反撃の右前タイムリー。三回には左中間を深々と破る逆転の2点本塁打を放った。3打数2安打3打点。初回の失点を自らのバットで帳消しにしたことになる。
大会には4市の代表12チームが参加し、トーナメントで「東葛一」を争った。吉川ドリームズ(埼玉県吉川市)と南流ファイターズ(流山)が3位だった。
▽決 勝
根木内ヤングスターズ
30105 9
30300 6
カージナルス