少年野球 2019年5月の話題
第49回千葉県少年野球(千葉日報旗)大会 8月10日開幕 東葛・柏代表決まる

松戸 常盤平ボーイズ優勝
好敵手野菊野に打ち勝つ
常盤平ボーイズ | 1-0-5-0-0-3 | 9 |
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野菊野ファイターズ | 3-0-2-0-1-0× | 6 |
第44回松戸市少年野球連盟春季大会は5月1日、同市の紙敷球場で決勝があり、常盤平ボーイズが野菊野ファイターズを9-6で破り、5年ぶり3度目の優勝を果たした。両チームは東葛代表として千葉日報旗戦に出場する。3位は高塚新田ラークスだった。
壮絶な打撃戦に決着をつけたのは、エースで4番打者のひと振りだった。
6-6の同点で迎えた六回、常盤平は1死一、二塁のチャンスをつかみ、打席には青山竜太君。高めの初球をたたいた打球がセンターの頭上を越え、3点ランニング本塁打となった。
青山君は三回にも逆転の2点タイムリーを放っている。3打数3安打5打点の活躍。先発して三回までに5点を失う苦しい投球だったが、自らのバットで帳消しにした。エースのプライドだろう。
常盤平は初回、吉野凛太郎君の犠牲フライで幸先よく先制。その裏、守備の乱れから2点のリードを許してしまうが、慌てなかった。三回に野菊野の好投手、高松翔和君を攻め、タイムリー3本と押し出しの四球で一挙5点。試合の主導権を取り返した。
両チームは3月21日に全日本・関東学童軟式野球東葛地域予選の決勝で対戦し、常盤平が9-3で勝った。雪辱に燃える野菊野は3点ビハインドの三回に2点を返し、五回には西田歩君のランニング本塁打で追いつく執念をみせた。勝利まで、あと一歩だった。

柏 四小が逆転サヨナラ
王者豊上破り、5年ぶり
豊上ジュニアーズ | 0-2-0-1-0-1 | 4 |
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四小地区少年野球クラブ | 1-0-1-1-0-2 | 5 |
第43回柏市少年野球春季大会(オークスベストフィットネス旗争奪)は4月28日、同市の柏ビレッジで決勝があり、四小地区少年野球クラブが豊上ジュニアーズに5-4でサヨナラ勝ちし、5年ぶり3度目の優勝を果たした。3位の千代田ファイターズまでが柏市代表として千葉日報旗戦に出場する。
四小が驚異の粘りで豊上を下した。1点を追う六回裏、2死二、三塁から、パスボールで追いつき、ワイルドピッチでサヨナラ勝ちした。
相手バッテリーのミスによる決勝点とはいえ、王者豊上を破った喜びは格別だ。
劇的な幕切れの興奮が冷めない表彰式後のグラウンドで、神宮司清監督がインタビューに答えた。
「豊上という大きな山を越えない限り優勝はできない。最後まで食らいついていけば何かが起こると信じていました」
四小が初回に1点を先取すると、豊上が二回に逆転。その後は常に追いかける立場だった四小が土壇場で追いつき、追い越した。
三回からリリーフした田中奏羽君が、打たせて取る投球で4回2失点と踏ん張った。「緩急をつけてタイミングを外す自分のピッチングができました」と田中君。バックも堅守で盛り立てた。
豊上はエースの前田敬悟君がひじを痛め、回復待ちの状態。2番手で登板することが多い金子昴永君が先発し、5回を投げ切った。3点を失ったが、許したヒットは2本だけ。役目は十分に果たした。金子君は四、六回と2度にわたって勝ち越し打を放ち、勝利への執念を体現してみせた。

流山 流山ホークスが連覇
新人戦敗退から立て直す
流山ホークス | 1-1-1-0-1-2-0 | 6 |
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前ヶ崎クラブ | 0-1-0-0-0-0-2 | 3 |
第85回流山市少年野球春季大会は4月14日、流山市総合運動公園野球場で決勝があり、流山ホークスが前ケ崎クラブを6-3で破り、2年連続3度目の優勝を果たした。両チームは東葛代表として千葉日報旗戦に出場する。3位は加岸ベアーズだった。
ホークスが初回から小刻みに得点を重ねた。全員安打の11本で6点。牧野大瑚君が先制タイムリーを含む3打点と活躍した。先発の蔵田浬君は4回1失点。2番手の鬼頭遥翔君が3イニングを投げ、前ケ崎の反撃を七回の2点に抑えた。
ホークスの今年度の代表チームは、低学年のときから数多くの大会で優勝を経験。全日本学童軟式野球全国大会出場を意識し、戦力を強化してきた。昨年10月の5年生以下の関東学童軟式野球秋季県大会(日本ハム旗)でベスト8に入るなど着実に力をつけ、11月の新人戦に臨んだ。
新人戦から東葛地域予選、県予選、全国大会へと続く栄光の道。しかし1回戦で不覚をとり、最初の関門で夢を打ち砕かれてしまった。選手たちはひどく落ち込み、自信を失いかけたという。
主将の蔵田君は「気持ちを切り替え、春季大会は絶対に優勝しよう、と誓い合った」と振り返る。「この優勝で、また自信を持って戦うことができます」
倉持豊監督は「この4カ月間、子どもたちは目の色を変えて頑張ってくれた」と目を細める。「県大会では昨年以上の成績、ベスト4を目指したい。目指せるチームだと思います」。自信を取り戻したのは選手だけではなさそうだ。

野田 清水タイガースV2
三回に底力、5安打4点
南部ルーキーズ | 1-0-1-0-0-0-0 | 2 |
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清水タイガースA | 0-1-4-0-2-1-× | 8 |
野田市少年野球春季大会は4月14日、同市の関宿少年野球場で決勝があり、清水タイガースAが南部ルーキーズを8-2で破り、2年連続優勝を果たした(通算回数は不明)。タイガースは東葛代表として千葉日報旗戦に出場する。3位は野田ロッキーズと柳沢イーグルスだった。
三回にタイガース打線が爆発。5安打を集中して試合をひっくり返した。先頭の高階翔太君がヒットで出塁し、森川陽翔君の二塁打、富澤翔馬君の内野安打で同点。高階裕斗君が送り、上野恭太郎君がスクイズを決めて勝ち越し。さらに甲州璃玖人君、志村和真君の連続タイムリーでこの回4点。五、六回にも加点してルーキーズを突き放した。
準決勝は温存したエースの森川君が先発し、4回2失点。富澤君が五、六回を打者6人で抑え、最後の1イニングを森川君が締めた。森川君は打撃でもセンターフェンス直撃の二塁打を含む3安打の固め打ち。投打で勝利に貢献した。
タイガースは昨年度、市内5大会を完全制覇。全日本学童軟式野球県予選でも優勝し、全国大会に出場した。連覇を目指したが、3月の東葛地域予選の準決勝で逆転サヨナラ負け。3位決定戦でも敗れた。そこから短期間で立て直した底力はさすがだ。
久島弘也監督が三回の逆転劇を振り返る。「相手にプレッシャーを与え、ミスを誘う攻撃ができた」。主将の志村和真君は「県大会も優勝したい」。今年度の代表チームにとっては、新人戦に続く2つ目のタイトル。市内大会では4年生のときから負け知らずだ。
鎌ケ谷市民少年野球大会

スラッガーズ優勝
中部の4連覇阻む
鎌ケ谷市民少年野球春季大会の決勝が5月3日、福太郎球場であり、鎌ケ谷スラッガーズが4連覇を狙う中部ユニオンズAに3-2で競り勝ち優勝した。3位決定戦はシーダーズが道野辺ドリームを9-1で破った。
大会には市内12チームが参加し、トーナメントで優勝を争った。
▽決勝
中部ユニオンズA | 1-0-0-0-0-1-0 | 2 |
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鎌ケ谷スラッガーズ | 1-0-1-0-1-0-× | 3 |
試合は中部が一回表、1死三塁のチャンスに走者を還し先制するもスラッガーズがその裏、すかさず同点に追いついた。スラッガーズは要所で固い守備が光り、ダブルプレーなど好守を連発、次第に流れを自分たちに手繰り寄せた。三回裏、五回裏にスラッガーズは先発エースで3番打者の田中大夢君が2打点を挙げ、3-1と中部をリードした。王者として決勝に臨む中部も粘りの攻撃で六回、2死三塁から3番吉岡伸太朗君の適時打で1点差に迫る。最終回、1点を追う中部打線を2番手投手小林宥仁君は、見事に抑え切りスラッガーズが3︱2で勝利した。
「1点取られても次に取ろう」と大きな声でみんなを励ましていたスラッガーズ主将の田中大夢くん。「みんなで協力して楽しみながらプレーしていたので優勝できました」と明るいチームの原動力となった。「紙一重の勝利。選手より私の方が固くなっていた。今日は言うことなし」とスラッガーズの田中真澄監督は選手をたたえた。
柏市少年野球低学年春季大会

豊上ジュニアーズ3連覇
第21回柏市少年野球低学年春季大会セナリオハウス旗争奪(柏市少年野球連盟主催、広島建設株式会社ほか協賛)は4月29日、柏ビレッジで決勝があり、豊上ジュニアーズAが増尾レッドスターズAを10―0の三回コールド勝ちで、堂々の3連覇を果たした。
3位決定戦は、北柏スーパーナインAが豊上ジュニアーズBを延長戦の末、19―7で下した。
▽決勝
増尾レッドスターズA | 0-0-0-0 | 0 |
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豊上ジュニアーズA | 5-4-1-× | 10 |
試合は、豊上が初回から好走塁と3安打で猛攻を仕掛け5点を先制すると二回にも4得点。三回にも1点を加え、完封でコールド勝ちした。
エースで中軸を担う豊上の主将福井勇翔君は、投打に大活躍。投げては一、二回を3人で打ち取り、打撃ではタイムリー三塁打など2打数2安打。それでも試合後「三回表の守備で一塁走者が飛び出ているのを見逃し、三塁送球をしたのは大きなミス。基本のプレーをしっかりしなければ」と大勝にも喜びを抑え、チームの課題を冷静に挙げた。
福井卓朗監督は「今日は最低限の目標をクリアしただけ。昨年の5年生と比べてバッティング、走塁ともにまだまだ未熟。もっと成長が必要」と選手を励まし、夏季大会での優勝で決まる県大会出場を狙う。
表彰式では、大会協賛の広島建設株式会社から優勝旗、カップと入賞メダルが贈られた。かわいいマスコットキャラクターのセナワンくんも登場し、子どもたちも大喜びだった。
流山市少年野球低学年大会

八木南、悲願の初優勝
東葛代表でロッテ旗大会出場
第22回流山市少年野球低学年大会(4年生以下)決勝は、5月3日に流山市総合運動場公園野球場で行われ、八木南クラブが東深井ボーイズを9―2で破り、14チームの頂点に立った。優勝した八木南は(ロッテ旗)県大会への初出場の切符を手にした。
3位決定戦は行われず、準決勝で敗退した流山ホークスと前ヶ崎クラブが入賞した。
▽決勝
東深井ボーイズ | 1-1-0-0 | 2 |
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八木南クラブ | 3-0-4-2 | 9 |
試合は準決勝まで大量得点で勝ち上がった両チームらしく、東深井が一、二回で1点ずつを取ると八木南は初回に3点。三回裏、八木南は、相手守備の乱れに乗じて掴んだチャンスに4番青山紘大君が2点タイムリー。さらに2点を重ね、勝利を決定付けた。四回裏にも2得点し、試合制限時間となり、八木南が優勝を掴み取った。
試合終了後、八木南クラブ渡部正和監督は「打って勝つ野球を目指してきました。守備も色々なポジションを経験させた結果が、好守に繋がりました。ツーアウトからの攻撃で集中力も良かったです」と選手をたたえ試合を振り返った。主将の渡部和馬君は「ツーアウトからの攻撃が上手くいき、練習通りの守備もできました」と話してくれた。