少年野球 2020年2月号の話題
第36回柏流さよなら大会

豊上下し有終の美
リトルブラックス(我初の栄冠)
第36回柏流さよなら大会の決勝が2月11日、流山ボーイズグラウンドで行われ、我孫子市のリトルブラックス(リトルジャガーズとブラックタイガース合同チーム)が柏市の強豪豊上ジュニアーズを6-2で下し、我孫子勢初の大会優勝を遂げた。3位は野田ベストだった。最優秀選手賞にはリトルブラックスの主将清水洋希君が選ばれた。大会には東葛エリアを中心に6年生による単独チーム、合同チームとして参加、40チームが予選リーグを戦い決勝トーナメントで6年生最後となる大会の頂点を争った。
▽決勝
豊上ジュニア―ス | 0-0-0-1-0-1 | 2 |
---|---|---|
リトルブラックス | 0-0-0-2-0-4x | 6 |
決勝は「『アウトを一つひとつ取る』積み重ねの守備でよく守った」とリトルブラックスの大和田宏章監督は振り返る。
先制したのは豊上だ。その裏で逆転に成功。豊上は1点ビハインドで迎えた六回表に反撃開始。2死二塁からリトルブラックスのエラーで1点を返し同点に成功すると連続四球などでさらに2死満塁の逆転のチャンスをつくる。しかしリトルブラックスは次打者をショートゴロに打ち取りこのピンチをしのいだ。リトルブラックスは六回裏の攻撃で1死満塁のチャンスをつくり相手投手に大きなプレッシャーをかける。ここで相手投手の四球を誘い、1点。勢いにのったリトルブラックスは4番打者田宮連君のライトの頭上を越えるタイムリーヒットなどでさらに3点を加え、豊上を大きく突き放す。ここで、大会規定時間が過ぎ、ゲームセットのコール。リトルブラックスナインは初優勝に歓喜した。
リトルブラックスの大和田監督は「強い豊上さんに勝てると思わなかった。最後に勝てて大満足」と選手たちの活躍をたたえた。閉会式後、小学生最後の試合を終えた6年生たちは円陣を組み、仲間との別れを惜しんでいた。
快挙

東日本選抜中学生選手権大会
松戸BCが準優勝 優勝は埼玉代表チーム
降雪のため、この季節に試合が出来ない東北や北信越の中学球児に野球を楽しんでもらい、交流を深める目的の「第14回東日本選抜中学生野球選手権大会」は1月25日、東葛地域の学校グラウンドなどを会場に開幕した。
今回も新潟、茨城、埼玉、東京、神奈川、千葉の各県から32チームが参加。予選リーグを勝ち抜いた6チームによる決勝トーナメントが2月9日、我孫子市の中央学院大学野球場などで行われ、NIPPONEXPRESS Jr.(埼玉)と、松戸BCが決勝で激突した。
▽決勝
NIPPONEXPRESSJr | 7-0-0-1-0 | 8 |
---|---|---|
松戸BC | 0-0-0-0-0 | 0 |
初回、先攻のNIPPONが松戸BC投手の立ち上がりを攻め、大量7得点。2回以降、松戸BCは落ち着きを取り戻したものの、NIPPONの投手陣を崩せず0-8の完封負けを喫した。
試合後、松戸BCの指揮を執った狩野祐太監督(小金北中)は「強豪ぞろいの中、準優勝は素直に嬉しいです。昨年9月にチームがスタートして、例年より力が落ちると言われながらも、一戦一戦力を付けた結果です。まだまだ精神的に弱い面が出て、初回のミスから大量失点で、悔しい思いの決勝でした」と話しつつも「この後の二つの大会で優勝して、日本一を目指します。選抜チームの強化は松戸市内20校のレベルアップに繋がると信じています」と今後の意気込みを話した。
キャプテンの秋葉俊太君(松戸六中)は「決勝戦は情けない試合結果になりましたが、この大会でチームは大きく成長したと思います。これからの課題は細かいプレーの確認です」と冷静に今後の課題を見据えた。