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朝日スポーツキッズ 1月新春号の1面話題
朝日スポーツキッズが選んだ
2016ベストアスリート
2016ベストアスリート
朝日スポーツキッズは毎年、東葛地域のキッズアスリートの中から活躍が顕著だった5人を選び、記念のメダルを贈っている。2016年のベストアスリート5が決まった。栄光をたたえてメダルを贈呈するとともに、今後の抱負などを聞いた。
根本 悠誠くん 流山市立小山小学校 1年
世界ジュニアゴルフ2大会 6歳以下で優勝
昨夏、米国で開かれた二つの世界ジュニアゴルフ大会6歳以下の部に日本代表として出場し、圧倒的な強さで優勝した。
「IMGA世界ジュニアゴルフ選手権」(7月13~15日・サンディエゴ)は、大会新の通算7アンダーで世界一に輝いた。初日からトップに立ち、2位に13打差をつける圧勝だった。
続く「USキッズゴルフワールドチャンピオンシップ」(8月3~5日・ノースカロライナ州パインハースト)は、やはり大会新の14アンダーで栄冠を手にした。2位とは8打差。こちらも初日から首位を走る完全優勝だった。
この2大会で連覇を果たすことが、当面の目標になる。「IMGAの方は7~8歳の部になるので、かなり厳しい戦いになる」というのが、父親の大(たかし)さんの見立てだ。
将来の夢は、プロになって、四大メジャー(マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロ)を1年で全制覇するグランドスラムの達成という。悠誠君は本気でそう思っている。
3カ月ぶりに会った悠誠君に、何か変わったことはないか尋ねたら、「背が伸びたよ」。身長が1センチ伸びて120センチ、体重が2キロ増えて23キロになったそうだ。心も体もすくすく成長している。
鍋島 あいるさん 野田市立七光台小学校5年 野田ジュニア陸上クラブ所属
第32回全国小学生陸上競技交流大会5年生女子100mで優勝
昨夏の第32回全国小学生陸上競技交流大会(神奈川県・日産スタジアム)5年生女子100メートルに出場し、13秒47の好タイムで優勝した。鍋島さんが通う七光台小学校では校門の横に大きな横断幕を掲げ、栄誉を祝福した。
兄と姉が陸上をしていた影響で1年生から陸上を始め、4年生の秋、長距離から短距離に転向した。
「腕の振り方や脚の上げ方、筋肉のつけ方など、長距離と短距離ではまったく違います」。クラブで週3回の特訓を重ね、フォームを体に染み込ませていったという。
好きな甘いものを控えるなど、体調管理も万全に臨んだ全国大会。「予選はとても緊張したが、決勝では楽しく走れました」とメンタル面も頼もしい。
全国大会後の9月、関東の強豪が集まったキッズコロシアムでは、0秒07差で惜しくも2位だった。
その悔しさをバネに、新年の目標を「短距離で連覇を目指します。長距離でも良い成績を残したい」と力強く語った。
鍋島さんの今後の活躍に期待が高まる。
荒俣 美月さん 松戸市立古ケ崎中学校 3年
全日本ジュニアテコンドー選手権大会組手部門優勝、型部門準優勝
昨夏、都内で行われた全日本ジュニアテコンドー選手権大会の組手部門で優勝、型部門で準優勝という輝かしい成績をおさめた荒俣美月さん。組手は国内3連覇と圧倒的な強さを誇る。「精一杯努力した結果が出たから、優勝できた。年上の選手も参加する大会で3連覇できたことは、とてもうれしかった」とにっこり。
続く9月、イタリアでの国際大会では組手でベスト8。国際大会に出場するのは初めてで、体格の違う海外選手と戦うことには不安があったという。試合前は必ず遠くを見るようにしている。周りの視線が気にならなくなり、緊張もほぐれ集中できるそうだ。
小学3年生の頃、親に勧められ、テコンドーを始めた。今では試合後でも自主練習を欠かさないほど熱中している。「友だちがライバルになり、一緒に切磋琢磨できるところが好き。スポーツ選手としての精神力が磨かれる」とテコンドーの魅力を語る。
「国際大会の結果に満足していない。2年後に開催される国際大会でリベンジし、表彰台に上るのが目標です」と意欲満々だ。将来はテコンドーの師範になりたいと目を輝かせる。
犬木 歩香さん 柏市立富勢小学校5年
第11回全日本ロープスキッピング選手権大会 小学生高学年女子の部優勝
縄跳びの二重跳びを30秒間で何回跳べるかを競う第11回全日本ロープスキッピング選手権大会の小学生高学年女子の部で優勝した犬木歩香さん。
大会に出るのは初めて。練習では90回を跳んだ犬木さんだが「本番は少し緊張した」と記録はちょっぴり悔いの残る80回だった。それでも、初めて出場する大会で優勝するメンタルの強さはすごい。
2人の姉の影響で縄跳びを始めた犬木さんは、一つ年上の姉・咲良さんと切磋琢磨しめきめき上達。同大会でもライバルとなった犬木姉妹は、練習でほとんど勝つことができなかった妹が勝利し、姉妹で優勝、準優勝を飾る快挙ともなった。
2人のコーチ役は父親で週5日、3時間以上みっちり練習に励んでいる。「一番長いときは12時間くらい練習したこともあります」と縄跳びに熱中。
犬木さんは「できないことができるようになったり、たくさんの記録が出たりする達成感が縄跳びの魅力」と話し、学校の休み時間には、1年生の指導役も率先して行っているという。
初優勝で自信が付いたという犬木さんの目標は「全国大会連覇を狙う」ときっぱり。姉と競い合って、さらに技に磨きを掛け、犬木姉妹の連覇に期待が膨らむ。
古賀 彩花さん 野田市立みずき小学校6年 吉田記念テニス研修センター所属
全日本ジュニアテニス選手権`1612歳以下女子シングルス優勝
昨夏、大阪で開かれた全日本ジュニアテニス選手権12歳以下女子シングルスに出場し、全国一に上り詰めた。
その直前に行なわれた全国選抜ジュニア選手権大会では、あじさいインドアテニスクラブの早重果波さん(松戸市)に準決勝で敗れ3位。「悔しさと課題が残った」と語る古賀さんは週5回、所属クラブでの練習に励み雪辱を果たした。「しっかり攻めきることなどの課題を克服して優勝できた」と振り返る。
現在、海外のジュニア大会にも参戦している古賀さんは「日本では上に行けたが、海外の大会に参加すると自分はまだまだでした」と向上心にメラメラと火がつき、「ストロークだけだと世界では勝てなかった」と、サーブとネットプレーの強化に励んでいる。
今年は学年が一つ上の世代も出場するカテゴリーに参戦する古賀さんは「全国大会に出場して、上の世代にも勝てるようになりたい」と意欲満々だ。
「テニスの4大大会で優勝」という夢に向かって羽ばたく古賀さんの活躍に注目したい。