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朝日スポーツキッズ 2018年10月の1面話題
第72回東葛中学駅伝
我孫子白山3連覇
通算12回、柏と並び歴代1位
第72回東葛飾地方中学校駅伝競走大会は10月20日、松戸市民劇場から野田市総合公園陸上競技場までの10区間31・9㌔であり、我孫子白山が3年連続12度目の優勝を果たした。通算優勝回数で歴代1位の柏に並んだ。大会には東葛6市(松戸、柏、野田、流山、我孫子、鎌ケ谷)の市立中72校のうち71校が出場。我孫子が15秒差の2位、松戸一が3位だった。
各校のエースが対決する最長3・8㌔の1区を制したのは、柏逆井の栗田隆希君(3年)。今夏、3000㍍で全国中学校総体に出場した実力者だ。我孫子白山の山本樹君(3年)が8秒差で続いた。
2区も柏逆井がトップを守り、我孫子、柏大津ケ丘、柏二の順。我孫子白山は3チームにかわされ、先頭と26秒差の5位でたすきをつないだ。
急な上り下りが連続する3区。我孫子白山の大森由翔君(3年)が難コースを快走した。4人抜きで初めてトップに立ち、2位我孫子に8秒差をつけた。
大森君からたすきを受けた主将の齋藤英介君(3年)も力走し、2位我孫子との差を45秒に広げた。あとは一人旅。7区終了時で我孫子と57秒あった差を8区以降の3区間で15秒差までつめられたが、選手層の厚さは際立っていた。
昨年12月の全国中学校駅伝を大会新記録で初制覇した我孫子白山。主力の多くは巣立っていったが、後輩選手が力をつけている。エースの山本君は3000㍍の持ちタイムを8分48秒台まで伸ばした。
就任2年目の佐藤友一監督にレース直後、今年も強いチームをつくりましたねと声をかけると、ほっとした表情で「全国大会を狙える学校のレベルは拮抗しています。総合力でなんとか勝つことができました」と語った。
全国大会(12月16日、滋賀県)の予選会を兼ねた男女の県大会は11月4日、柏市の柏の葉公園総合競技場で開催される。切符は1枚だけ。佐藤監督は「子どもたちが全国優勝をめざしているので、後押ししたい」と言葉に力を込めた。
▽10位入賞校 ①我孫子白山1時間41分21秒(山本、大弓、大森、齋藤、吉田、安留、加藤、嶋根、林、田中)②我孫子1時間41分36秒③松戸一1時間41分56秒④我孫子湖北1時間41分57秒⑤我孫子久寺家1時間42分53秒⑥柏西原1時間43分41秒⑦南流山1時間43分52秒⑧柏五1時間43分55秒⑨松戸常盤平1時間43分59秒⑩柏松葉1時間44分14秒
富勢八朔相撲
伝統三百年復活第24回
300年近い歴史がある富勢八朔相撲大会が10月6日、柏市のあけぼの山農業公園内の特設相撲場であった。富勢地域の3小学校の児童150人が参加し、学年・男女別の個人戦と団体戦が行われた。
個人戦の優勝者12人が決まり、いよいよ3校対抗の団体戦。各学年代表の6人ずつが対戦する。富勢西小が2連覇中だ。
まず、富勢小が富勢西小に4勝2敗で勝利。続く富勢小と富勢東小との対戦では、富勢小が1勝3敗の劣勢から5、6年生が連勝して追いつき、6年生同士の大将戦へ。富勢小の細谷ひまわりさんが足取りから突き出し、優勝を決めた。殊勲の細谷さんは「相手が大きいので、勝つには足を取るしかないと思った。作戦通りです」とにっこり。
富勢の八朔相撲は、徳川8代将軍吉宗の時代の1724(享保9)年に、布施弁天の改築などを祝って奉納されたのが始まりとされる。以来、地域の人たちに受け継がれてきた。取り手不足などで一時期途絶えたが、1995年に復活。今年で24回目となる。
昼休みには、大相撲朝日山部屋(元関脇琴錦、鎌ケ谷市)の力士3人と子どもたちの取り組み、富勢東小音楽部による演奏などがあり、観客を楽しませた。
個人戦の優勝者は次のみなさん(敬称略)。
【男子】
▽1年 池田輝利(富勢)▽2年 岩屋ケ野響(富勢東)▽3年 川﨑駿(富勢)▽4年 佐藤飛羽(富勢西)▽5年 畠山将誓(富勢)▽6年 田中一斗(富勢西)
【女子】
▽1年 鈴木想乃(富勢)▽2年 野沢莉里果(富勢西)▽3年 松本小暖(富勢西)▽4年 野田愛子(富勢)▽5年 波間彩夏(富勢)▽6年 細谷ひまわり(富勢)