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朝日スポーツキッズ 2019年3月の1面話題
濱田杯東葛グラデュエーションサッカー大会
クラッキス松戸が連覇
雨中の熱戦制し6度目
第18回濱田杯東葛グラデュエーション(U-15)サッカー大会(東葛クラブユース委員会主催、朝日スポーツキッズ協賛)は3月2、3の両日、東葛エリアの8会場で開かれた。予選リーグ1位通過の7チームによる順位トーナメントの決勝で、FCクラッキス松戸(鎌ケ谷市)がブリオベッカ浦安を2-0で破り、2年連続6度目の優勝を果たした。3位はヴェルディSSレスチ(流山市)と柏レイソルAA野田だった。
▽決勝 クラッキス 2-0 ブリオベッカ
雨の中の決勝。先制したのはクラッキスだった。開始5分。相手ファウルでフリーキックを得た。キッカーは右サイドバックの澤谷陽翔君。直接ゴールを狙った。ゴールキーパーが前にはじいたボールにMF藤谷敦也君が反応し、右足で蹴り込んだ。
20分ハーフ。勝利を決定づける追加点は後半37分だった。MF挺屋秀斗君のロングフィード(スペースを狙った長いパス)から一気に攻め込んだ。左サイドのFW岡崎文哉君が折り返したボールを藤谷君が足元に収め、澤谷君へ絶妙のパス。ペナルティーエリアの少し外、ほぼ中央から放ったミドルシュートがゴールネットに突き刺さった。
トップ下としてゲームをコントロールしてきた藤谷君が、この試合も1ゴール1アシストと活躍した。小学1年でサッカーを始めて9年。県トレセンメンバーに選抜されるまでに成長した。4月からはジェフユナイテッド市原・千葉で技術を磨く。
試合終了のホイッスルを聞いた瞬間、藤谷君は「連覇達成の喜びと同時に、クラッキスとしての戦いが終わった寂しさ」を感じていた。3年間、喜びと悔しさを分かち合ってきた仲間たち。指揮を執った井上知希コーチは「元気のよさとモチベーションの高さは、ほかのチームに引けを取らなかった」と評価する。
結果が出ずに心が折れそうになった時期もある。戦力が上向いたのは夏を越してからだ。全日本U︱15フットサル関東大会には2チームが出場。高円宮杯関東大会にも駒を進めた。
中学3年生の卒業を記念する今大会には東葛地域と近隣の21チームが参加。1日目に3チームずつ7組の予選リーグ、2日目に1~3位の順位別トーナメントが3会場であった。
1位トーナメントが行われた松戸市の県立小金高校は、クラッキスが会場担当だった。冷たい雨に打たれながら、荒れたグラウンドをトンボでならす笑顔の選手たちがいた。
我孫子卒業記念サッカー
湖北台クが3連覇
PK戦制し、栄冠
我孫子市の小学6年生最後の大会となる「2018(平成30)年度卒業記念手賀沼サッカー大会」(我孫子市サッカー協会主催、ASA〈朝日新聞販売所〉我孫子支部後援)の決勝が3月3日、同市五本松運動広場であった。湖北台クラブAが1―1(延長0―0)からのPK戦4―1で布佐SCを破り、3連覇を果たした。
市内の少年チーム10団から12チームが参加し、1月からブロック予選、勝ち残った8チームが決勝トーナメントを展開してきた。3月3日はベスト4による準決勝2試合と決勝。
この日は冷たい雨が降る肌寒いコンディション。ピッチも試合が進むほどに軟らかく、滑りやすくなった。しかし、選手は泥んこになりながらも元気いっぱいプレーした。
決勝は、準決勝で新木やまとSSSを3―0で破った布佐、つくし野SC・Aと激戦を演じて1―0で下したクラブAの顔合わせとなった。
一進一退の攻防が続いたが、前半終了直前、布佐のMF石井陽向(ひなた)選手が抜け出し、ドリブルシュートを決めて先制した。
後半、クラブAの大型FW深山侑詩選手がドリブルで競り合いながらも「何も考えず、思いっきりよく打った」というシュートが豪快に決まって同点。5分ハーフの延長戦に突入したが、どちらも譲らずPK戦に突入した。
先行のクラブAが4人続けて成功、布佐は1人成功、2人が連続失敗し、クラブAに軍配が上がった。
クラブAの新井煌(こう)主将は「みんなの絶対に勝つという、やる気が勝利につながったと思う。これまでサッカーやってきて、きょうが一番楽しい」と声を弾ませた。
角田秀一監督も「布佐とはこれまで何試合もやってきたが、負けたくないという強い気持ちが勝ちにつながった。一人ひとりよく頑張った」と選手の頑張りをたたえた。
閉会式では優勝、準優勝、3位の4チーム全選手にASA湖北の酒井健一所長が記念メダルを贈った。