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朝日スポーツキッズ 2019年8月の1面話題
街かど棒高跳
澤野大地選手に続こう
五輪選手が育った印西で
男子棒高跳びの日本記録保持者、澤野大地選手が育った印西市で8月3、4の両日、19回目の「印西街かど棒高跳」があった。ショッピングセンターの広場で競技が行われるため、ダイナミックな跳躍を間近で観戦できるのが魅力だ。大会にはオープン参加を含む131選手がエントリー。中学1年、同2・3年、高校・一般の部で男女別に順位を競った。 澤野選手が棒高跳びと出会ったのは、印西中1年の夏。陸上部顧問だった岩井浩さん(58)の勧めで、長距離から転向した。体育の授業で鉄棒や跳び箱、マット運動での身のこなしを見て適性を感じた、と岩井さんは振り返る。
岩井さんは棒高跳びの普及を目的に2001年、市民らと一緒に「印旛ポールヴォウルトアカデミー」を設立。同年10月、棒高跳びのファンを増やし、街の活性化につなげようと「街かど棒高跳」を始めた。現在も屋外と屋内の競技会を年1回ずつ開いている。
合言葉は「街かどから世界へ」。澤野選手も大学生だった第1回大会から参加している。第11回大会では自身の大会記録を20㌢更新する5㍍50をマークし、観客を魅了した。
中学生が躍動 自己新続出
中学2・3年生の部には、7月の県通信陸上と県総体で上位を占めた選手がそろって出場し、ハイレベルな戦いを繰り広げた。
女子は、館山市立館山三中2年の鈴木あや彩 み生さんが3㍍15で優勝した。競技歴1年ながら3㍍41の自己ベストを持つ逸材だ。県通信陸上で3㍍22、県総体では3㍍21の大会新記録をマークして二冠に輝いた。
男子は、南房総市立嶺南中3年の山口ひろ大 み海君(東京情報大AC)が4㍍05で優勝。県総体(2位)で記録した4㍍00の自己ベストを5㌢更新した。
1年女子では、印西市立船穂中の小島ま満 さき咲さんが2㍍25の大会タイ記録で優勝した。
【男子】中学1年 ①鈴木悠聖(佐原)2㍍25②糸川天彰(船穂)2㍍05③松本勇斗(佐原東)2㍍05▽同2・3年 ①山口大海(東京情報大AC)4㍍05②松本聖羅(佐原東)3㍍75③市原悠仁(東京情報大AC)3㍍75
【女子】中学1年 ①小島満咲(船穂)2㍍25②齋藤佳子(佐原)2㍍05③竹内結実子(西の原)2㍍05▽同2・3年 ①鈴木彩生(館山三)3㍍15②只野利奈(同)3㍍00③天野希海(東京情報大AC)3㍍00、鈴木莉桜奈(同)3㍍00
我孫子近隣交流少年野球大会
大橋みどりファイターズ優勝
流山ホークスとの接戦制す
第25回我孫子近隣交流少年野球大会は7月20日、我孫子市少年野球場で決勝があり、大橋みどりファイターズ(松戸市)が流山ホークスを6―5で破り、優勝した。
▽決勝
大橋みどりファイターズ | 0-2-1-0-0-3 | 6 |
---|---|---|
流山ホークス | 2-0-2-0-0-1 | 5 |
大橋がシーソーゲームを制し、66チームの頂点に立った。1点を追う六回、1死満塁のチャンス。左打者の磯崎晃大君が左中間に走者一掃の二塁打を放ち、2点を勝ち越した。磯崎君は2点ビハインドの二回にもタイムリー二塁打を放っている。打のヒーローは六回の逆転劇を振り返り、「みんながつないでくれたから打てた」。
今大会は柵越えのホームランが量産された。決勝でも流山の牧野大瑚君が2本、大橋の高橋悠大君が1本と計3本の柵越え本塁打が飛び出した。我孫子市少年野球会長の三田寺正人さんは「軟式球が変更になったのが最大の要因。芯をとらえれば非常に飛ぶようになった」と話す。従来のC号球に代わって使用されているJ号球は、サクラの花びらをデザインしたディンプル(くぼみ)が目印だ。
大橋の西原大助監督は試合中、サインをいっさい出さない。選手の自主性を大事にしているからだ。主将の高橋君は「みんな思い切ってプレーし、打ち勝てた」と笑顔で話した。