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朝日スポーツキッズ 2020年7月の話題

ASAからスポーツ がんばれキッズ! チーム紹介

スポーツで流す汗のさわやかさや達成感、充実感は子どもたちに自信と喜びを与えてくれそうです。わが街で生き生きとスポーツに打ち込むチームを紹介します。取材ご希望のチームはお近くのASAまで。

カヌー MFCC Jr.
流れを学び、自ら考えて行動

 NPO法人松戸市カヌー協会に所属する「MFCC(エムエフシーシー)Jr.」は小中学生のカヌークラブとして2007年に発足。東京オリンピックでも注目のカヌースラロームに取り組んでいる。川に設置されたゲートを上流から順番に通過して所要時間を競う競技だ。
 同クラブは、これまでジャパンカップや国体のカヌースラローム競技で上位入賞するなど活躍中の山本嶺選手らを輩出するほか、2018年度の全国少年少女カヌー大会スラローム部門の制覇や、2019年度全国ジュニアカヌースラローム岡山大会中学生の部で第2位の成績を挙げるなど強豪チームとして成長。
 現在、松戸、市川在住の小学生1人と中学生3人が所属し、平日は週に2日新松戸市民プールで夕方2時間のゲート練習、土日祝日は奥多摩の御岳渓谷で流水練習に励んでいる。7、8月の平日は市内の坂川や江戸川で静水基礎練習を行うという。
 チームのモットーは「流れを学び、自ら考えて行動、実践し、常に努力すること」と語る八尻淳平代表。子どもたちは自発的に練習のリーダーを決め、メニューを考えてこなしている。八尻代表は「互いに教え合ったり注意したりして技術を高め合える、協働性のあるチーム」と評価する。
 
松戸市立旭町中3年の今川亮汰君は「ジャパンカップなどの公式戦で良い成績を出すことを目指して頑張っています」と意気込みを語った。
 問い合わせは、ホームページ http://www.matsudo-canoe.com/へ。




ASAからスポーツ がんばれキッズ! チーム紹介

フェンシング 光ケ丘FC
仲間との強い絆で世界一へ

 小中学生を対象に2013年設立の光ケ丘フェンシングクラブのモットーは、明るく安全にフェンシングを楽しみ、スポーツマンシップを養うこと。柏市の酒井根近隣センターなどを拠点に活動を展開。現在の登録メンバーは32人。東葛近隣をはじめ、都内からも練習にやってくる。
 広沢保彦代表は、「年間を通じて各地の大会に出場し、常に一人ひとりが入賞を目指し熱心に練習している。クラブを卒業しても、生涯スポーツを愛しスポーツマンシップを持ち続け、各年齢層で日本のトップに立って欲しい」と話した。広沢代表はじめ経験豊富なスタッフによる心のこもったきめ細かい指導のもと練習に励み、全国大会女子部門の優勝や、関東大会男子部門の優勝など輝かしい成績を誇っている。
 関東大会で優勝した柏市立花野井小6年の福島暖大キャプテンは、「試合で緊張しても、勝つぞ! という強い気持ちでメンバーと心を一つにすると、力が湧いてきます。仲間の応援はとても心強い。その声援に後押しされ、強い相手に勝利した時はとても嬉しかったです」と仲間との絆を語る。今年の夏は全国優勝を目指していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会が中止になったと悔しさをにじませた。「それでも、仲間と団結していつでも力を発揮できるように頑張りたい。世界一を目指します」と意欲満々だ。
 練習は、毎週火曜日18時~21時。酒井根近隣センターのほか、光ケ丘近隣センターで。問い合わせは、TEL090(3479)6821 広沢代表へ。




ASAからスポーツ がんばれキッズ! チーム紹介

卓 球 柏卓球スポーツ少年団
挨拶が出来る子、物を大事にする子に

 小中学生の卓球クラブとして1980年に発足した柏卓球スポーツ少年団。40年の歩みの中では、全国大会出場や、県大会ホープス女子の部優勝などの実績を誇る伝統あるクラブだ。
 クラブのモットーは「卓球を通して相互の仲間意識と連帯を高め、スポーツ活動の活発化を図ること」と力強く語る秋山宏夫団長。練習では、遊びの一つとして卓球に親しみつつ、基本をしっかり身に付けられるように指導。小学校低学年は遊びと実技練習が半分ずつ、高学年以上はレベルアップを図りつつ、楽しみながら生涯スポーツとしての卓球を目指している。
 現在、柏と我孫子に在住の小学1年生から中学3年生までの18人が所属。柏市立富勢小学校体育館を拠点に、毎週日曜日の12時から14時まで練習に励んでいる。
 卓球の技術を身に付ける以外にも、指導者たちは選手同士のコミュニケーションを大切に「挨拶が出来る子、思いやりのある子、物を大事にする子になってほしい」と健やかな成長を見守っている。問い合わせは、TEL080(1081)5969 秋山団長へ。




柏相撲少年団の中学生力士
コロナウイルス感染防止 3密を避け 神前で鍛える

 新型コロナウイルスの影響で活動を休止していた柏相撲少年団が、約3カ月ぶりに練習を再開した。指導者は感染対策を講じながら、接触や密集を避ける練習方法を模索する。中学生は練習拠点の柏市中央体育館相撲場のほか、週1~2回は市内の神社へ出向いて稽古に励む。3密を避けるための工夫だ。


 午後3時半。柏市あけぼの3丁目の赤城神社に中学生力士7人が集まり、稽古が始まった。四股、すり足、階段ダッシュ、境内の大木を使ってのてっぽう。接触を伴うぶつかり稽古などはできない。
 「もう少し間隔を空けようか」「消毒も忘れないように」。指導の柏相撲少年団代表で、自身も卒団生の永井明慶さん(38)が声をかける。柏市相撲連盟理事長も務める。
 新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が5月26日に解除された直後、稽古ができる場所はないか、永井さんは知人に相談した。紹介されたのが赤城神社だった。「相撲がしたくて、みんなうずうずしていた。普通に稽古ができることがどれほどありがたいか、身にしみて感じました」。6月からすぐに使わせてもらった。
 相撲は日本古来の神事である。永井さんは「自然のなかで、神聖な場所で稽古ができる。運命的なものを感じた」という。
 柏市中央体育館相撲場が6月16日からようやく使えるようになった。3カ月以上入れなかった土俵は俵が腐っていた。が、団員にとっては「聖地」ともいえる場所だけに、喜びは大きかった。永井さんが恐れるのは「第2波」。そのときに備えて「週1〜2回は神社での稽古も続けていく」つもりだ。
 中学3年生の坂本正真君は、神社で稽古をすることについて「土俵ではやらない練習ばかり。階段ダッシュとか結構きつい」。大相撲の時津風親方(元前頭・時津海)の次男だ。親元を離れて合宿生活を送りながら、永井さんの指導を受けている。
 最大目標だった全国中学校相撲選手権大会の中止が決まったときは「悲しかった」という。「でも大相撲に入るために、いまできることをやろう」と気持ちを切り替えた。「今回の試練が、いつか生きるときがくる」。坂本君はそう信じている。 (遠藤秀美)

柏相撲少年団 1989(平成元)年設立。柏市中央体育館裏に立派な相撲場がある。幼児から中学生までの40人が在籍。卒団生には大相撲の幕内力士、隆の勝(25=千賀ノ浦)、琴ノ若(22=佐渡ケ嶽)、新入幕を果たした琴勝峰(20=同)らがいる。
 


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