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朝日スポーツキッズ 2021年1月の話題
BMX 全日本選手権クルーザー男子12歳以下で準優勝
山上永悟くん流山市立八木北小6年
身体能力 負けん気ピカ一
ジャンプやコーナーがあるコースを最大8選手が一斉に走り、順位を競う自転車競技BMX(バイシクルモトクロス)レース。昨年10月に大阪であった全日本BMX選手権大会のクルーザー男子12歳以下で準優勝し、今年オランダで開かれる世界選手権の出場内定を決めた。
ホイール径が20㌅(約51㌢)と24㌅(約61㌢)の競技に分かれる。クルーザーは24㌅の競技。優勝したのは中学1年生だから、世代トップの実力を証明したことになる。
2歳からペダルがないランニングバイクのレースに出場し、5歳でBMXを始めた。2017年の全日本選手権男子7~8歳クラスで初優勝し、19年には同9~10歳クラスを制覇。各年代で結果を残し、世界の舞台にも立った。
BMXだけでなく、テニスや水泳、ゴルフ、ボルダリングなどの競技に挑戦している。校内マラソンも学年1位だ。身体能力の高さに加え、負けん気の強さも相当なもの。父親の貴司さん(41)が証言する。
15年の世界選手権(ベルギー)に出場したときのことだ。最初のジャンプでハンドルに額を強打。顔じゅう血だらけになりながら完走し、ほかの選手を驚かせた。3年前の国内大会ではレース中の接触で転倒。右ひざを7針縫うけがを負った。最下位だったが、最後まであきらめずに前を追いかけた。
欧米の国々に比べて、日本での認知度は低い。「BMXの魅力をみんなに知らせたい」。そんな願いを後押しするサポート体制ができた。柏市に本社がある広島建設と、競技活動の一部を支援してもらうスポンサー契約を結んだのだ。「オリンピックでメダルを取り、アメリカのトップカテゴリーで活躍したい」と夢はふくらむ。