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朝日スポーツキッズ 2022年1月の話題

朝日スポーツキッズが選んだ
2021ベストアスリート3

2021ベストアスリート3

朝日スポーツキッズは、東葛地域の小中学生アスリートから年間優秀選手3人を選出し、表彰する。2021年の「ベストアスリート3」が決まった。記念のメダルを贈呈して栄光をたたえるとともに、今後の抱負などを聞いた。



鈴木 琉胤さん 松戸市立小金北中学校3年

鈴木 琉胤 さん

全中陸上男子3000㍍ 優勝
男子3000㍍ 県中学新記録

 中学3年間、サッカーとの「二刀流」に挑み、陸上で大輪の花を咲かせた。昨夏の全日本中学校陸上(8月18~20日・茨城)男子3000㍍で優勝。11月には同種目で驚異的な県中学新記録を樹立した。
 今季、3000㍍では1度も負けていない。6月の県通信陸上(8分34秒92)を皮切りに、県総体(8分42秒21)、関東大会(8分36秒56)をいずれも大会新記録で制覇。中学生チャンピオンを決める全中陸上は8分35秒54で優勝した。
 快進撃はさらに続く。11月23日の県長距離競技会で8分18秒70をマークし、県中学記録(8分25秒28)を6秒以上も更新した。学生3大駅伝の出雲、全日本で区間賞の石田洸介(東洋大1年)が2017年につくった日本中学記録(8分17秒84)まで0秒86に迫る中学歴代2位の好記録だ。
 県通信陸上でマークした自己ベストを16秒以上も更新した。「風を切って走っている、気持ちのいい感覚があった」という。
 幼稚園の年中から市内のサッカークラブでボールを蹴ってきた。中学でもサッカー部に入部したが、陸上部顧問の岡崎崇典先生に長距離選手としての素質を見込まれ、サッカー部に軸足を置きながら陸上大会にも出場する道を選んだ。「中学、高校で力をつけ、箱根駅伝を走りたい」と先を見据える。
 「人間としてもしっかりした選手になりたい」として挙げたのが、東京五輪男子マラソン6位入賞の大迫傑さん。「努力家だし、先を読んで行動している。競技者としても、人間としても見習うことが多い」



今西 紗世さん 流山市立八木中学校3年

今西 紗世さん

全中陸上女子1500㍍ 3位
東日本女子駅伝 4区区間賞

 全日本中学校陸上女子1500㍍決勝で4分27秒76の自己最高をマークし、1位と0・46秒差の3位に入った。「もう少し早めにスパートしていたら」と悔いもあるが、「ベストレースだった」と振り返る。
 駅伝シーズンに入ってからも好調を持続している。県中学校駅伝(11月6日・柏)はエース区間の1区(3・10㌔)で区間賞(9分59秒)。2位に24秒の大差をつけた。
 千葉県チームの一員として出場した東日本女子駅伝(11月14日・福島)では、中学生区間の4区(3㌔)で区間賞(9分27秒)に輝いた。陸上界のニューヒロイン、不破聖衣来(拓殖大1年)も中学時代に同区間で区間賞を獲得している。記録は9分35秒だった。
 今月16日の全国都道府県対抗女子駅伝(京都)では、中学生区間の3区(3㌔)で区間5位と好走。32位で受けたたすきを26位まで押し上げた。
 中学1年から全国の舞台で活躍してきた。1500㍍の4分29秒95、3000㍍の9分32秒54はいずれも中学1年歴代3位にランクされている。
 さらなる飛躍が期待された昨シーズンは、全中で12位に終わるなど試練を経験した。「悔いを残したくない」。その一心で練習を積み上げ、最終学年でのメダル獲得につなげた。
 4月から高校生。家族も認める努力家は「1歩ずつ」を強調する。「インターハイ(高校総体)で決勝に残るのが目標。都大路(高校駅伝)も意識するようになりました。1歩1歩、着実に目標を達成しながら、上をめざしていきたい」



保坂 樹奈さん 鎌ケ谷市立道野辺小学校6年

保坂 樹奈さん

全国少年少女レスリング 3大会連続で制覇

  第38回全国少年少女レスリング選手権大会(11月5~7日・熊本)女子の部6年生49㌔級で優勝し、見事、3年生から3大会連続制覇を果たした(2020年はコロナ禍のため中止)。
 神奈川県代表のライバルと対戦した決勝は、得意技の片足タックルやローリングで得点を重ね、12―5で圧勝。「2年ぶりの大会で緊張した。コロナで練習ができない時もあったけれど、再開してからすごく努力してきた。3連覇できてすごくうれしかった」と猛練習の日々を振り返る。
 4年生当時、2019年に開催された全国大会「ジュニアクイーンズカップレスリング選手権大会」で優勝を果たした。以来、メキメキと頭角を現し、優勝を重ねている。
 バレーボール経験者だった母から「スポーツをしてほしい」とすすめられたことがきっかけで、5歳からレスリングを始めた。現在は週に4日、2~3時間の練習に取り組み、4年生の弟とともに汗を流している。「試合に勝った時の達成感が好き」とレスリングの魅力を話す。
 所属する小玉ジュニアレスリングクラブで指導にあたる小玉美昭代表(71)は「80㌔ある男子がいい練習相手。よく話を聞き、分からなければ分かるまで聞いてくる。理解力が高い選手」と評価する。
 あこがれの選手は、東京五輪レスリング女子50㌔級金メダリストで松戸市出身の須﨑優衣さん。卒業後は福島県内の中学校に進学し、レスリングに打ち込む。「将来はまずオリンピックに出たい」と目標に向かって突き進む。



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