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朝日スポーツキッズ 2023年9月の話題

全日本中学校陸上 男子100㍍で優勝


片山 瑛太 鎌ケ谷市立第二中学校3年


今季急成長 関東大会で10秒56の中学タイ記録

 第50回全日本中学校陸上競技選手権大会(8月22~25日、愛媛県松山市)の男子100㍍で、鎌ケ谷市立第二中学校3年の片山瑛太(15)が優勝した。競技歴わずか2年数カ月で、10秒56の日本中学タイ記録を樹立した逸材だ。
 今季の中学男子100㍍は好記録が続出した。片山以外にも3人が10秒6台を記録。中学歴代10傑に入った4人がそろって決勝に進出した。
 予選を10秒67でトップ通過した片山は中学記録の更新を狙っていた。直前に行われた男子110㍍障害決勝で中学新記録が誕生している。「自分も続こう」と思った。
 スタートで出遅れたが、中盤からぐんと加速。向かい風0・4㍍、雨上がりのトラックを10秒75で駆け抜けた。優勝インタビューで片山は「全中で優勝するために、ずっと練習してきました」。そう言って涙をこぼした。
 小学生のころから陸上の市内大会などで目立つ存在だった。本格的にはじめたのは中学1年。2歳上の兄がいた陸上部に入り、週5日の部活動と自宅近くの公園などで自主トレーニングに励んできた。
 昨年のベストが11秒23だった片山は今季、大きく飛躍する。7月の県通信大会で10秒78と自己ベストを大幅に更新すると、8月8日の関東大会予選で10秒56の日本中学タイ記録をマーク。決勝でも10秒57と好記録を連発した。
 急成長の要因について片山は「県の強化合宿に参加したのが大きかった」と話す。コーチから「腰が落ちている」「肩に力が入りすぎている」などと指摘された。100㍍の日本記録保持者、山縣亮太選手の動画などを参考にフォームの改善に努めたという。
 陸上部顧問で学級担任でもある河野隆一郎先生は「とてもストイック。陸上が大好きで四六時中、陸上のことを考えている」と話し、こう続けた。「まじめで、面倒見がよく、やさしい言葉づかいができる子です」
 片山は中学記録の更新に意欲を燃やす。10月に出場予定の大会はリレーフェスティバル(7~8日、東京・国立競技場)、国体(13~17日、鹿児島県)、U―16(20~22日、愛媛県)の三つ。新記録の誕生なるか、注目される。

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