サッカーの今月の話題
東葛地区少年サッカー大会6年生
常盤平23年ぶりV
東葛地区少年サッカー大会は12月23日、柏市の日立柏サッカー場で6年生の部の決勝があり、常盤平少年SC A(松戸)が、つくし野SC A(我孫子)を5―0で破り、23年ぶり4度目の優勝を果たした。カナリーニョFC(柏)、トリプレッタSC(松戸)が3位だった。
▽6年生決勝
常盤平5-0つくし野
常盤平にとっては準決勝のカナリーニョ戦が山場だった。先制を許し、苦しみながら逆転した。中村彰男監督は「あれで流れに乗れた」という。
つくし野との決勝は、緑色のユニホームの常盤平が人工芝の広いピッチの上で躍動した。前半4分、コーナーキックのこぼれ球をトップ下の神田朔優君が押し込んで先制。2点目も神田君だった。同14分、ミドルシュートをネットに突き刺した。
神田君は3年生から4年間、主将の重責を担ってきた。「大事な試合で点が取れてよかった」。ほっとした表情に、神田君の思いがあふれていた。
常盤平は攻撃の手を緩めず、中島聖翔君が前半14分と後半17分にゴール。同19分には、エースストライカーのFW上野慈英君が、5点目のゴールを決めてダメを押した。
常盤平の6年生は、3年生の時にもこの大会で優勝している。「土日しか練習できないスポーツ少年団チームでも、クラブチームに勝てる。そう信じて練習してきた」。中村監督の信念が実を結び、再び頂点に立った。
3~6年生の学年別リーグに計231チームが出場したマンモス大会。5月から8カ月間にわたって予選リーグ、決勝トーナメントが行われた。
6年生以外の成績は次のとおり。
▽3年生 ①常盤平少年SC A②風早レクトFC(柏)③湖北台クラブ(我孫子)、沼南JFC(柏)
▽4年生 ①トリプレッタSC②柏レイソルA・A・TOR'82イエロー③ペガサスJFC(流山)、FCトリムジュニア(松戸)
▽5年生 ①柏レイソルA・A・TOR'82イエロー②カナリーニョFC③常盤平少年SC、湖北台クラブ
柏市民体育大会サッカー競技
風早レクト強さ見せる
2年生は柏SSSが頂点に
第63回柏市民体育大会サッカー競技が昨年12月16日、逆井運動場での6年生決勝を終え、すべての結果が出揃った。2年生以外の大会で風早レクトが優勝し、チーム全体の強さを見せた。2年生は柏SSSが優勝した。
この大会は、昨年10月に開幕し、1年生~6年生が参加し、学年毎に分かれて、トーナメントで優勝を争った。
1、2年生の決勝は昨年11月4日に行なわれ、1年は風早が4―1で松葉に勝利し、2年は柏が3―1で松葉を下した。3年決勝は、12月3日に行なわれ風早が豊四季を3―0で破った。4、5、6年の決勝は16日に行われ、4年の決勝は風早が高柳に5―0で大勝、5年は風早がアクティブ柏に0―0PK戦の末、5―3でそれぞれ倒し、各学年の頂点に登った。
注目が集まる6年の風早対アクティブの決勝は、前半から互いに積極的に攻めるも得点奪えずスコアレスで試合を折り返した。後半、ゴール前の混戦から風早が押し込み、先制。その後、アクティブが猛攻を仕掛けるも、風早がゴールを死守し、勝利した。
各学年の優勝チームは次のとおり。
1年生=風早レクト、2年生=柏SSS(A)、3年生=風早レクト、4年生=風早レクト、5年生=風早レクト、6年生=風早レクト
松戸市秋季サッカー大会女子の部
新松戸SCが7連覇
第28回松戸市秋季サッカー大会女子の部が昨年12月10日、主水グラウンドで行われた。高学年の部は6チーム、低学年の部には4チームが参加し、リーグ戦で優勝を争った。高学年の部で優勝したのは新松戸SC。4勝1分の無敗で強さを見せつけ7連覇を達成、春秋連覇で華を添えた。グラウンドでは男子に引けを取らない激しい闘いが繰り広げられ、元気いっぱいにボールを追いかけた。
優勝した新松戸SC女子部大津和彦監督は「6年生がひとりしかいないので戦力的に不安だったが、よく頑張ってくれた」と連覇が途切れずほっと胸をなでおろした。チーム唯一の6年生安達凛花キャプテンは「今まで練習した成果を試合で出せてうれしかったです」とにっこり。
大会には松戸市出身の浦和レッズレディース所属の平尾知佳選手が特別ゲストとして訪れ、未来のなでしこ選手を激励、表彰プレゼンターを務めた。平尾選手は松戸FC、六実SC出身、なでしこジャパンのゴールキーパーとしても活躍している。平尾選手は「私も9年前にこの大会に出場し準優勝に終わりましたが、思い出に残った大会でした。今まで学んだことを生かして頑張ってください」と子どもたちを励ました。
結果は次のとおり。
▽高学年の部
優 勝=新松戸SC
準優勝=松戸旭SC
3 位=矢切SC
4 位=きぼうSC(A)
▽低学年の部
優 勝=矢切SC
準優勝=きぼうSC
3 位=ラビットキッカーズ
4 位=新松戸SC
柏レイソルA.A.TOR'82
地域とともに40年
一貫指導で常勝チームへ
柏市花野井を拠点に40年の伝統を誇るクラブチーム柏レイソルA.A.TOR'82(野寄順三会長)は、昨年の千葉県少年サッカー選手権大会の3年生(U―9)、4年生(U―10)、6年生(U―12)で優勝を果たした県内有数の強豪チームだ。小学生だけでなく、中学生U―15も高円宮杯千葉県ユースサッカー大会で優勝。一貫した指導方針が着実に実を結んでいる。
1977年に梨香台少年サッカー少年団(松戸市)として発足。82年に「イーグルス・ユナイテッド・FC TOR'82」にチーム名を変更し、92年に柏の地へ。その後2012年、柏レイソルとアライアンスアカデミー契約を締結し、名称も新たにパワーアップ。
これまで明神智和選手ら日本を代表するJリーガーを次々輩出。その高い育成力に県内外から夢をもった多くの子どもたちが集まってくる。
「チームは、年中から中学3年生まで教えているが、一貫した指導がチームを支えている」と野寄会長は話す。さらに「基本のボールを止める、蹴るが一番大事なこと」「基本がしっかりすれば、試合中、相手や味方を見ての判断能力が高くなっていく」と基本練習の大切さを熱く語った。
セレクションでレベルアップを図る大塚信行監督率いる選手コースには、意識の高い選手が集まる。「良いサッカーをするのはもちろんだが、サッカーは勝負事。ベストを尽くせ」と試合に送り出すコーチ陣。技術力はもちろん、勝つために自分で考える力を引き出す指導でメキメキ上達する。
サッカー以外でも地域の祭りで路上清掃に協力するなど、地元との交流も積極的に行っている。「子どもたちが育っていく中で、地元と一緒に歩んでいく大切さを知ってほしい」と清水代表。地域とともに歩むクラブ運営が、子どもたちの健やかな成長を育んでいる。